マドンナ、ライブ中の車椅子ファンへの発言を後悔し謝罪

 マドンナが、現在行っている【セレブレーション・ツアー】の米イングルウッド公演で失態を犯した。

現地時間2024年3月9日に米カリフォルニア州イングルウッドにあるキア・フォーラムで行われた公演で、マドンナはパフォーマンス中に座っていた車椅子のファンを誤って非難した。

「そこで座って何をしているの?座ってどうするの?」と、マドンナはステージの端まで歩いて近づく前にそのファンに尋ねた。その後、自身が恥ずかしい過ちを犯したことに気づき、すぐに謝罪した。そのファンが車椅子に座っているのを見た彼女は「ああ、わかった。政治的に間違っていた。申し訳ない」と言い、「あなたがここにいることを嬉しく思うわ」と続けた。

ファンが撮影したこの痛々しい瞬間を捉えた映像は瞬く間にネット上で拡散され、多くのSNSユーザーから反発を招いた。

あるXのユーザーは、「座っていようが、立っていようが関係ある?彼らはお金を払って、時間を使ってそこにいるんだろう?それで十分じゃないのか?」と綴り、肩をすくめる絵文字を添えた。

また、別のユーザーは、「車椅子を使わない多くの人も座る必要がある。これは正直言って不快で身障者差別だ」と投稿し、「そのファンがチケットを購入して、来てくれたことに感謝をするべきだ」と続けた。

マドンナは、キア・フォーラムでの5公演を現地時間3月4日にキックオフした。【セレブレーション・ツアー】は、マドンナのヒット曲、個人的な苦悩、ポップ・カルチャーへの影響、そして尽きることのない影響力を振り返るキャリア集大成となっている。

イングルウッドでの初日公演で、65歳になるマドンナは、入院と今回のツアーの延期の原因にもなった2023年6月に患った重度の細菌感染症により、一時は体を動かすことがほとんど不可能だったと明かした。

カウボーイ・ハットを片手に持った彼女は、もう片方の手でギターを握りしめながら「(昨年の)夏にびっくりすることがあったんだよ」と観客に語り、「臨死体験っていうんだけどね」と続けていた。

マドンナ、ライブで車椅子に座ったファンを誤って非難した後に謝罪

(出典 news.nicovideo.jp)

マドンナのこの失態は、公の場での発言の重要性と、特に著名人が持つ言葉の影響力についての議論を再燃させます。彼女の行動は、意図せずとも、障害を持つ人々に対する誤解や偏見を助長する可能性があるという点で、特に問題があります。公演中の一瞬のやり取りが、意図しない形で大きな波紋を広げることは、SNSが盛んな現代では珍しくありません。

マドンナがすぐに謝罪したことは、彼女が自身の過ちを認め、修正しようとしたことを示しています。しかし、このような出来事は、公の人物がどのようにしてより包括的で敏感なコミュニケーションを心がけるべきか、という広い議論を呼び起こします。障害を持つ人々を含むすべてのファンを尊重し、歓迎することは、公演を行うアーティストにとって非常に重要です。

この出来事はまた、障害を持つ人々が直面する日常的な挑戦と、社会全体での認識の改善がいかに必要かを浮き彫りにします。障害者差別に対する意識の高まりと、より公平で包括的な社会を目指す動きは、このような出来事を通じてさらに強化されるべきです。

マドンナの【セレブレーション・ツアー】は彼女の長いキャリアを振り返るものであり、彼女自身が過去に直面した挑戦や苦悩にも焦点を当てています。このような背景を考えると、彼女がこの失態を乗り越え、ファンとの関係をさらに深め、社会的な認識の向上に貢献する機会として利用できることを願います。公の人物としての彼女の行動が、より良い理解と相互尊重の促進に役立つことを期待します。

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