貼り紙には「当店の従業員はマスクを外して業務を行います。今後も徹底した衛生管理を行ってまいります」との文言と、お客様相談室の連絡先が記載されています。
SNSでは「顔の見える接客の方がいい」など賛意を示す声もありますが、「（着用したい）従業員にマスクを強制的に外させるのか」「飛沫が気になる」「感染症とは関係なく衛生管理のためにマスクをしたほうがいいのでは」といった声も寄せられています。
ねとらぼ編集部では吉野家に、全店での方針なのか、またマスクを着用したい従業員もはずさなければならないのか聞いたところ、下記の回答が得られました。
「吉野家として新型コロナウイルス感染症が5類に移行して1年が経過したことから、5月以降、勤務中のマスク着用を原則不要としました。ただし、個人の主体的な選択を尊重し、着用については個人の判断に委ねています」
また衛生管理について、同社は下記のように答えています。
「吉野家では、安全な食事をお客様に安心してお召し上がりいただけるよう、全国の店舗でさまざまな検査や点検を行っています。スタッフ一人ひとりが『食の安全』に対する意識を持ち、調理から食材の管理まで、マニュアルを遵守して徹底した衛生管理を行っています。安全・安心へのこだわりについてはHPでご確認をいただけます」
同社公式サイトの「吉野家のこだわり」ページに記載されている安全・安心への「店舗での取り組み」では、スタッフの衛生管理について「清潔な服装と身だしなみで接客いたします」「専用の洗浄液で洗っています」「粘着シートで身体に付着したほこりや髪の毛を除去し、鏡で確認してから店に立つようにしています」など説明されています。
吉野家のマスク着用方針に関する議論は、感染症対策と顧客サービスのバランスに対する考え方の違いを反映しています。この決定が賛否両論を呼んでいることは、マスク着用が社会的にいかに敏感な問題であるかを示しています。
吉野家がマスク着用を原則不要とした一方で、個人の判断に委ねる方針を取っている点は、柔軟性を持たせる意図があると感じられます。これは、従業員の自由を尊重しつつ、感染症対策の過渡期における適応を試みるものでしょう。しかし、マスク着用が個々の判断に任されることにより、店舗ごとに異なる対応が見られる可能性があり、顧客の混乱を招く恐れもあります。
一方、顧客の反応には「顔が見える接客」の良さを支持する意見もあります。特に接客業では、表情を見せることがコミュニケーションの一部であり、サービスの質を高める要素として重要視されることがあります。この観点から、マスク非着用の方針を歓迎する声も理解できます。
しかし、多くの人々が懸念する「飛沫感染」や「衛生管理」に関する問題は依然として重要です。マスクは感染症対策だけでなく、食品を扱う環境での基本的な衛生管理の一環としても機能しています。特に飲食業では、従業員がマスクを着用することで、調理や提供時の衛生を保つことが期待されます。このため、マスク非着用に対する批判も強いです。
吉野家が「徹底した衛生管理」を行っていると説明している点は評価に値しますが、マスク着用に対する顧客の安心感を軽視することなく、柔軟な対応を続けることが求められます。例えば、従業員が自らの判断でマスクを選択できることをより明確に伝え、顧客の不安を軽減するための追加的な衛生対策を強調することが重要です。
この問題を解決するためには、従業員と顧客の双方の意見を尊重し、透明性を持ったコミュニケーションが必要です。吉野家が掲示した貼り紙や公式声明がその一環であり、今後も適切な情報提供と対話を続けることが、信頼回復の鍵となるでしょう。
＜このニュースへのネットの反応＞
コロナとか関係なく料理する人間はマスクした方がいいだろ。接客だけやるなら別にいいけど。
嫌なら松屋＊き家に行けばいい
店先の消毒液を撤去したところも多いよな。 5類に移行したからって、感染力も脅威度も減ったわけじゃないってのに、なんだかなー
料理を顔の前に持ちながら、大声で「○○お待たせしました！！」って叫ばせる店の教育。コロナ前から嫌だったわ。料理に唾飛ぶとか考えてないのかと。
???「この世はまだらに出来てんだ。白黒つけたらしんどいだけだぜ。」
顔が見える方がいいとかつまんねーことに拘る必要あるのかと
コロナ前まではマスクして顔を隠すな笑顔で接客しろとかほざいてたクセにコロナ後は真逆なの身勝手なクレームだよなぁ
いや、マスクするしないは良いけど「徹底した衛生管理」を言うんならマスクあったほうが徹底感は出るんじゃないの…？
味噌汁に海苔が入るようになって､行かなくなった。
コロナ以前に何かの宗教に汚染されてそう
