15人が体調不良を訴えて14人が搬送された事案を受けて、司会の谷原章介さんは実際の同じ商品を口にしてその辛さをリポートしました。
■「18禁」激辛ポテトチップスで救急搬送
16日午後、大田区の都立高校から「辛いお菓子を食べた子が体調不良になっている」という通報があり、救急車が出動する事態に発展しました。
体調不良の原因となったのは、パッケージに大きく「18禁」の文字がプリントされた激辛ポテトチップスです。
警視庁などによると33人の生徒が上記のチップスを食べて、高校1年の女子生徒13人と男子生徒1人が吐き気や口の痛みを訴えて救急搬送されたとのことです。生徒はいずれも軽症でしたが、実際に食べた生徒は「あとから辛くなってきて、(口が)痛いというか」と話しており、腹痛や熱さを訴えた生徒もいるようです。
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■タバスコの約200倍の辛さ
当該のチップスの辛さを生み出しているのは、同封されている茶色い粉です。販売会社によるとこの粉は激辛香辛料として知られるブートジョロキアで、ギネスブックに世界一辛い唐辛子として登録されており、タバスコのおよそ200倍の辛さと言われているそうです。
今回の商品のパッケージには「必ずお読みください」として「高血圧、高齢者、体調不良、空腹時、胃腸の弱い方は絶対に食べないでください」と記されており、「18禁」という表示も含め注意喚起がされています。
また、海外の激辛チップスでは死亡例もあるそうで、昨年9月には心疾患を持つ14歳の少年が激辛チップスを食べた後に死亡しています。
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■「ワンチップチャレンジ」が流行
昨今、「ワンチップチャレンジ」と称して激辛チップスを食べる様子をSNSに投稿することが若者の間で流行しているとのことです。
谷原さんは「僕も高校生くらいの頃に怖いもの見たさでチャレンジしたことは何度もありますけれども、若い頃って消化器系が発達しきってないから人によっては大きな影響があるんだろうけれど…」と自身の経験を回想しました。
続けて、自身は辛いものに強いとしながら「僕もさっき1枚いただいたんですけど、けっこう辛かったですよこれ」と言いつつ1枚食べて、「あぁ辛い」「喉の入口ぐらいに痛みを感じるぐらいですね」とリポートしました。
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■消化器専門医が警鐘
同製品のパッケージには「18禁」という文字が大きくプリントされていますが、消化器専門医は「未成年に関しましては大人に比べますと消化管の粘膜が非常に脆くてまだ完成しきってないので、こういった辛さ製品への反応が非常に強く出やすいです。また障害を受けやすいというのはあります…」と警鐘を鳴らしています。
谷原さんは注意喚起しつつも、「子供の頃ね、辛いチップスが出たりとか、すごい酸っぱいのが出たりすると、そういうのって子供は好きで挑戦したくなるじゃないですか」と一定の理解を示す発言もしました。
番組内では、辛いものを食べた後の対処法として「水よりも牛乳」を飲むことを推奨しています。