今夜の『探偵!ナイトスクープ』は西田敏行さん追悼回:愛された名作3作品を放送
きょう1日放送のABCテレビ『探偵!ナイトスクープ』(毎週金曜 後11:17 ※関西ローカル)は二代目局長・西田敏行さん追悼総集編を届ける。
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西田さんは2001年から19年間、二代目局長として温かく涙もろい純な人柄で、番組を盛り上げた。これまで公にされていなかったが、西田さんは局長時代、探偵とスタッフとの忘年会で、その年のベストVTRを「局長賞」として選んでいた。その中から厳選した3作品を放送する。
「10年以上口をきいていない父と母」(竹山隆範探偵、2013年4月5日放送)は、奈良県の男性(当時18)からの依頼で、10年以上、母と口をきいていない父の理由を解明し、できることなら夫婦が仲良く会話する姿を見てみたい、というもの。意外な展開に西田局長が号泣し、探偵たちも全員涙した。
「97歳のマジシャン」(桂小枝探偵、2003年12月19放送)は、番組にもたびたび登場した「現役最高齢のマジシャン」が出演。2000年に「現役最高齢マジシャン」として登場した元気なマジシャンが番組2度目の出演で、新技を披露。スタジオを感激と爆笑の渦に巻き込んだ。
「レイテ島からのハガキ」(田村裕探偵、2011年1月7日放送)は、大阪府の男性(当時65)からの依頼。新婚5ヶ月で召集され、フィリピンのレイテ島に出征した父は、依頼者が生まれた時にはすでに戦死。母も5年前に他界。母の遺品を整理していて、出征した父からのハガキが2枚見つかった。母が何度も読み返したのか、かなり磨り減ってしまっており、1枚はほとんど読めない。しかし、その中に「身重であるお前」と読める箇所を発見した。父は母が私を身ごもっていたことを知っていたのか。それとも、知らずに逝ってしまったのか。父のハガキをなんとか判読してもらえないか、というもの。西田局長は、依頼文が読み上げられた段階から早くも涙を流す。局長や探偵たちが依頼者に寄り添った、心揺さぶられる感動作。
今夜放送された『探偵!ナイトスクープ』の二代目局長・西田敏行さんの追悼総集編は、まさに彼の人柄と感受性が番組にどれほどの温かみを与えていたのかを改めて実感する時間となりそうです。西田さんは、その純粋で涙もろい性格が視聴者だけでなくスタッフや探偵たちにも大きな影響を与え、番組を19年間にわたって支えてきました。
特に、西田さんが局長として選んでいた「局長賞」が初めて明かされるというのはファンにとって貴重なエピソードです。彼が選んだベストVTRの中には、見る者の心を強く揺さぶる感動的なストーリーが並んでいます。
「10年以上口をきいていない父と母」は、家族の絆の修復を願う依頼者の物語。長年のわだかまりがどう解決するのか、そしてその展開に思わず涙する西田局長と探偵たちの姿は、この番組の真骨頂である人間ドラマをよく表しています。
「97歳のマジシャン」では、現役最高齢マジシャンが新技を披露し、笑いと感動を巻き起こします。西田さんの優しい目線で見守るスタジオの雰囲気は、まさに彼の人柄が醸し出すものです。
「レイテ島からのハガキ」は、戦争の影が色濃く残る切ない家族の物語。依頼者の気持ちに寄り添い、涙を流しながら共感する西田局長の姿が、いかに彼が依頼者に真摯に向き合っていたかを物語っています。
これらの選ばれたエピソードを通じて、西田敏行さんがこの番組に込めていた「人と人をつなぐ温かさ」を視聴者も感じ取れるのではないでしょうか。彼が愛した『探偵!ナイトスクープ』の世界は、これからも多くの人に感動を与え続けることでしょう。今夜の放送は、彼への感謝と追悼の思いを胸に観たいと思います。