【24時間テレビ】やす子の「募金マラソン」、犠牲者のリスクを批判する声が続出!

 8月31日から9月1日にかけて放送される毎年恒例のチャリティー番組「24時間テレビ」(日本テレビ系)。

同番組ではお馴染みのチャリティーランナー。今回は、お笑いタレントのやす子が務めると7月16日、発表された。今年は、「全国の児童養護施設に募金マラソン!」と銘打ち、寄付の目的も限定されることになった。高校時代、児童養護施設に入所していた経験のあるやす子は、「恩返ししたい」という思いから参加するという。

また、やす子と一緒に「チャリTシャツ」を着て走る約1000名の市民ランナーを募集。高校生以上で 「ランナーの思いに賛同してくださる方」 が条件であり、走行距離は3~5kmだそうだ。

ただ、この発表に危惧する声は多い。なぜなら、気象庁の「暖候期予報」によると、今年も気温は全国的に高く猛暑が想定されるため、熱中症による事故が起こる可能性を心配しているようだ。

SNS上には「酷暑でもし命に関わる様な事までする必要全くないんじゃない」「マラソンしないと募金が集まらないなら、日テレがタレントに準備しているギャラをそっくりそのまま寄付すればいいのではないかと思う」「この酷暑でマラソンなんてする必要ある?」「犠牲者が出ないと、企画を変える気にはならないのだろうか?」などの声があがっている。

「昨年は、番組を巡っては、寄付金の着服が発覚。一度は番組制作をストップしたようですが、これまでの支援の実績や、次に支援を待っている人たちのことを考え、継続に至ったそうです」(日本テレビ関係者)

大きな不祥事があったとはいえ、番組のこれまでの貢献は理解できる。が、なぜ、マラソンでなければいけないのか? 他のチャリティーイベントの選択もあるはずなのだが…。

アサジョ

(出典 news.nicovideo.jp)

24時間テレビは長年にわたり日本で放送され、多くのチャリティー活動を行ってきましたが、その方法や内容には多くの批判が寄せられています。特に、感動ポルノとして批判されることが多い点も重要な問題です。

感動ポルノの指摘

感動ポルノとは、感動を引き出すために障害者や病気の人々のストーリーを過度にドラマチックに描くことで、視聴者の同情心や涙を誘う手法のことを指します。24時間テレビは、障害者や病気の子供たちの奮闘や困難を克服する姿を大々的に取り上げることで、視聴者の感動を呼び起こそうとしますが、この手法が「感動ポルノ」として批判されています。

問題点

  1. 被写体の人権侵害: 感動を引き出すために、障害者や病気の人々のプライバシーが侵害される場合があります。彼らの個人的な体験や苦しみが公共の場で詳細に描かれることに対して、一部の視聴者や当事者からは「利用されている」と感じる声もあります。
  2. 実際の支援への影響: 感動ポルノ的な手法は、一時的な感動や同情を引き出すことに成功するかもしれませんが、長期的な支援や理解を促進することには繋がりにくいとされています。感動だけが強調され、本質的な問題解決や支援活動の持続性が軽視される可能性があります。
  3. 視聴率重視の姿勢: 24時間テレビが視聴率を稼ぐために感動ポルノ的な手法を採用していると感じる視聴者も多く、チャリティー活動の純粋さが疑われることがあります。特に、高額なタレントのギャラが問題視されており、これが偽善と見なされる原因の一つとなっています。

マラソンの危険性

猛暑の中でのマラソンは、参加者の健康に対するリスクが高いとされています。特に、今年のような酷暑が予想される状況では、熱中症のリスクが懸念されます。SNS上でも「この酷暑でマラソンをする必要があるのか」といった批判的なコメントが多く見受けられます。

まとめ

24時間テレビは、チャリティー活動の重要性を広めるために貢献している一方で、感動ポルノ的な手法やその他の問題が批判されています。視聴者の信頼を回復し、真に支援を必要とする人々への効果的な支援を行うためには、番組の構成や方法を再検討し、より透明性と倫理性を持ったアプローチが求められます。

感動ポルノについての批判は、障害者の権利を守りつつ、社会全体の理解と支援を促進するために重要な視点であり、24時間テレビのような大規模なチャリティー番組がこの問題に真摯に向き合うことが求められます。

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