フジテレビが声明発表、新人・上垣皓太朗アナへの“イジり動画”炎上騒動を受けて
フジテレビは10月31日、情報サイト「めざましmedia」を更新し、「めざましmedia、めざましどようびをご覧の皆様へ」と題する声明を発表。新人の上垣皓太朗アナ(23歳)に対する、番組出演者のイジりが炎上している件についてコメントした。
「めざましmedia、めざましどようびをご覧の皆様へ」の全文は次の通り。
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現在、YouTube動画「上垣皓太朗アナ『めざましどようび』お天気キャスターデビュー!」について多くのご意見を頂いております。
この動画は今年7月にめざましmediaが公開したもので、内容は上垣アナが初めて生放送でお天気キャスターを務めた際の映像です。
上垣アナの奮闘ぶりを伝えたいという事で、OAされていないCM中のやりとりを制作側の判断で編集し公開しました。
この動画を公開した当時から多くの方に視聴して頂いておりますが、公開から3ヶ月が経ち、厳しいご意見など様々なご指摘を頂くようになりました。
私たちは今回寄せられたご指摘を真摯に受け止め、今後はより一層コンテンツ制作に留意してまいります。
なお、出演者など一部のSNSのコメント欄を制作側の判断を踏まえて一時的に閉じていますことをご報告すると共にご理解賜りますようお願いいたします。
これからもめざましmedia、めざましどようびをよろしくお願いいたします。
フジテレビの今回の声明についてですが、率直に言って、テレビ局としての質が問われる事態ではないでしょうか。視聴者に楽しんでもらうことが使命のはずが、度を越えた“イジり”が炎上するような動画を公開することは、メディアとしての責任感が欠けているように思います。現代の視聴者は敏感で、心無い編集や悪趣味な演出にはすぐに気が付くものです。
「テレビはオワコン」と言われる背景には、こうしたレベルの低いコンテンツ制作や、視聴者の気持ちを軽視したような番組運営があるのでしょう。YouTubeやSNSでの発信が盛んな時代において、テレビ業界も視聴者の声に耳を傾け、質の高い番組作りを目指すべきです。これ以上視聴者の信頼を失わないよう、コンテンツ制作への配慮と責任を真剣に考えてほしいものです。
ただ、この問題がさらに複雑なのは、上垣皓太朗アナ自身が“イジり”に対して被害意識をまったく持っていない可能性があるという点です。彼自身が「楽しいやりとり」と受け取っているならば、外部からの批判と本人の感覚が大きく乖離していることになります。ここにメディア側の演出と視聴者の受け止め方のズレが浮き彫りになり、問題解決の難しさが増すのです。