高齢者の免許返納が要介護リスクを増加?和田秀樹が解説する意外な免許返納問題の実態

高齢者の免許返納が要介護リスクを増加?和田秀樹が解説する意外な免許返納問題の実態

 高齢者専門の精神科医として、36年間、延べ6000人の患者を診てきた和田秀樹氏。高齢者は重要な消費者で、「日本経済が復活する芽」だと考え、高齢者の生き方にスポットを当てた著書を多数出版している。

 ここでは、そんな和田氏が、高齢者が人生を楽しむためのヒントを綴った新著『老いるが勝ち!』(文春新書)より一部を抜粋。和田氏が「高齢者は免許を返納すべきではない」と考える理由とは——。(全2回の1回目/2回目に続く

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高齢者の事故率は決して多くない

 世の中は理屈通りにはいかない。その認識を深めるべきです。

 しかも、理屈だけで終わるわけではありません。理屈通りに物事を進めようとすると、やはり被害者が出てしまうのです。薬だって副作用もありますからね。

 ゼロコロナのときもそう思ったのですが、どんなものにも害はあるわけです。自粛生活や自粛政策にも害がある。ワクチンにも害がある。

 理屈通りにはいかない良い例が、さきほど触れた免許証の返納です。もう少し詳しく考えてみます。

 私の著書『80歳の壁』で、もっとも高齢者に支持されたのは、「高齢者は免許証を返納する必要はない」という件です。

 高齢者の事故の理屈と現実についてお話ししますと、【図表2】をご覧ください。

 2023年の警察庁のデータによれば、高齢者の事故率は、人口10万人当たりで考えた場合でも決して多くはありません。むしろ、10代、20代のほうが多いのが現実です。さすがに75歳を超えるとちょっと増える傾向にはあります。

1人の人身事故により49999人が連帯責任を取らされている

 85歳以上の運転者が第一当事者である事故に特徴的なのは、他人をはねているのではなくて、車両単独と言って、自分が犠牲になることが多いのです。

 85歳以上の死亡事故は10万人に11.4件で、その18パーセントが人をはねる事故です。つまり、人をはねる死亡事故は、10万人に2件ですから、5万人に1件です。はねていない人が5万人中に49999人いるわけです。

 大麻で問題を引き起こした日大アメリカンフットボール部の場合には、11人が大麻をやっていて、残りの約100人が連帯責任を取らされました。

 高齢者の事故に関しては、1人が人身事故を起こすせいで、49999人が連帯責任を取らされていることになります。この比率から見れば、高齢者に対しては非常に厳しい措置と言えます。

免許証返納による社会保障費の増大

 問題は、65歳以上の人が免許証を返納すると、要介護率が2.16倍になってしまうことです。これはバカにならない数字で、仮に100万人の要介護者が増えれば、それだけで年間2兆円のコストがかかります。

 社会保障費の増大という意味では、軽く見られないような金額です。

 高齢者に免許証を返せと言っている人たちは、それだけの国民の負担増まで考えているのかどうかが問題です。

ボケている人は意外に事故を起こしていない

 理屈通りにいかないもう一点は、実は高齢者でニュースを騒がす大事故を起こしている人は、みんな認知機能検査をパスしているのです。池袋の上級国民と言われたおじいさんだって、5人を死傷させた97歳の福島のおじいさんだってそうです。

 私はたぶん3000人くらい認知症の人を診ていますけど、ボケている人は意外に事故を起こしていないし、事故の被害にもあっていないのです。どんなにボケていても、車の前方に人が見えたらわざとそっちに向かって行ってはねるようなことはしません。

 認知症の人のほうがかえって怖がりです。徘徊していても、車が通ると怖いから逃げるんです。土手から落ちてけがした人はいますよ、何人か。だけど、私の診ていた認知症の人で、車にはねられた人は1人もいません。

 認知症の人が攻撃性を持つことはあります。噛みつくとか叩くとかです。じゃあ、認知症の人に刃物を持たせたら、それで人を刺すかと言えば刺さないわけです。

 世の中は認知症の人に対して勝手なイメージを抱いているかもしれませんが、知的機能が落ちたら悪いことをするかというと、必ずしもそういうわけではありません。

「日本は露骨に高齢者差別をしている」「どこがシルバー民主主義なんだ」精神科医・和田秀樹が“日本社会は高齢者に冷たい”と断言する理由〉へ続く

(和田 秀樹/文春新書)

写真はイメージ ©hika_chan/イメージマート

(出典 news.nicovideo.jp)

この記事では、和田秀樹氏が高齢者の免許返納に対する考え方を述べており、高齢者の免許返納が必ずしも必要でない理由を明確に説明しています。彼の主張は、以下のような点で注目に値します。

  1. 高齢者の事故率についての現実: 和田氏は、高齢者の事故率が必ずしも若い世代に比べて高くないことを警察庁のデータをもとに示しています。特に、高齢者の事故の多くは単独であり、他人に危害を加えるケースが少ない点が強調されています。

  2. 免許返納による社会保障費の増大: 免許を返納することで高齢者の要介護リスクが増し、それに伴う社会保障費の増大が懸念されます。これは、経済的な観点からも無視できない重要な問題であり、和田氏はその影響について深く考えるべきだと訴えています。

  3. 認知症と事故の関係性: 和田氏の臨床経験から、認知症の高齢者が事故を起こすことが少ないという事実を挙げています。認知症の人々はむしろ安全に対する感受性が高く、事故を回避する傾向があるという指摘は興味深いです。

この記事を通じて、和田氏は高齢者に対する一律の免許返納政策が必ずしも合理的ではなく、個別の状況に応じた対応が必要であると主張しています。高齢者の自立した生活を尊重し、同時に社会の安全を確保するためのバランスを取ることが求められるのではないでしょうか。このような視点は、高齢化社会における重要な課題への洞察を提供していると思います。

<このニュースへのネットの反応>

筆者は現実を認知出来ません

人数あたりの事故の件数が実はそんなに多くないというデータが事実かどうかは別として、別に認知賞リスクを軽減する方法は自動車の運転である必要はないと思うんですよ。

認知症じゃなくて介護か、しっかよんでなかったわメンゴ。まあどっちにしろ事故件数と年齢の因果関係をしっかり調べた上で判断してほしいところ。

他人の命よりボケ防止か。すげえぜ。

それなら電動カートのような免許無しで運転できるものやTVゲームのような運転シミュレーターで要介護にならないようにできるんじゃないの? 飯塚幸三のような加害者を出さない事の方が重要でしょう。

また君か、壊れるなぁ・・・

運転出来なくなるんならそれで良くないか?怖いのは人身事故を起こしても責任が取れない事と被害者が報われない事なんだから。

他のことで認知機能を維持すればいいだけでしょ。なんで被害を増やすようなこと薦めるんだよ。

相関関係と因果関係をごっちゃにするとよくないよ。やむを得ず返納して、それを契機に判定してみると実は要介護だった。要介護状態になったせいで免許返納せざるを得なくなるのだ!みたいに逆の可能性だってあるのだ。

なんで和田クン、こんなに必*んだろう…精神科医なのに。そのほうが本が売れるからか?

電動カートで車道を走るわ高速に乗るわ結局迷惑かかりそう

赤の他人の数万人の方たちは、事故を起こす自身も含めてそれぞれが誰かの愛しいたった一人だよ?五万人に一人だから厳しすぎるなんて、ホントにそれでいいの?

長年車という乗り物の便利さに乗っかってなあなあで時代を進めてきた弊害だね 科学が更にもっと発展して車よりも便利で安全で使い勝手も良いものが生み出せていたらここまでお年寄りの事故が取り沙汰されることもなかった 死亡事故が起こることを仕方ないと割り切るには余りにも歪な社会構造が出来上がっている ブレイクスルーを起こすにはそろそろ物理の壁を越えなきゃ厳しい

家族から免許返納を迫られる様な人は、そもそも要介護予備軍の節があるから免許返納した人の方が要介護率が高くなってるだけでは?

運転することだけが効果策なわけじゃないでしょうに。免許返納したくない屁理屈みたいだ。

迷惑かからない趣味を見つけろ

基本的には後期高齢者が免許取得時に付与されていた「当時取得できるすべての車種での免許」な過剰な車種の返納はされるべきかもね、現代の後期高齢者はすごい車種運転できることになっちゃってるから

事故が当人だけの問題で片付くとでも思ってるのか? 物を壊せば持ち主に、人をはねたら被害者とその家族に加えて自分の家族に、と方々に迷惑かけることになるのに。世論の逆の主張ばっかりの天邪鬼が精神科医とか到底信用ならねぇ。

そりゃあ自分の客が年寄りならその人たちに媚びることしか言わんよな。邪険にしてくる医者にかかりたいとは老人たちも思わんだろうよ

ボケ防止訓練に子供の命消費するやで~ww

まあ精神科ってーのは「生命・身体機能に直接関係しない」からねえ。何言っても基本は責任取る事も無いだろうし

MT限定か二輪限定にしてくれよ

因果が逆だっての。要介護リスクが高くなったから免許返納したに決まってんだろ。アホか。

和田秀樹の生活圏1km内老害だらけの生活してから言ってくれ、それが嫌だというなら黙ってろ

いいか?ボケ防止の方法はいくらでもあるが、命ははとつだけなんだよ。それを蔑ろにするとかお前ホントに医者か?

年金受給開始=免許返納 の法律化すればよくね

高齢者による暴走車で家族が被害にあってもこの筆者は問題ないらしい

別の話を一緒にしてないかこれ。認知症防止は別でやればいいだろ

やることなくなるとボケるってのは散々言われてる。車は事故ると被害が大きすぎるから、もっと他の社会参加の手段を模索されるべき。年寄り連中のコミュニティとか幾らでも考えられるだろう

コイツホントにアホなんですね。どうして年寄りのペーパードライバー率に一切考えが及ばないんでしょうか? 「実際に車を運転している」高齢者限定で統計を取らず計算もせず、集めやすい無意味なデータを得意気にひけらかしているんですからどうしようもないですね。

日常で運転したこと無いのか?枯葉マークの車なんて一時停止はしないし在り得ないタイミングで曲がってきたり意味不明な挙動で走ってるのばっかりだぞ。ボケている人は意外に事故を起こしていない?それは本人が優良ドライバーなんじゃなくて、周りが避けてくれてるからなんだよ。

つい先日80過ぎの爺さんの車に轢かれて足折った家族がいる身としちゃ冗談キツいですわ。他人の安全を代償に認知症予防とか勘弁してくれ。ついでに言うとその爺さん、多数の物損もやらかして事故以降はろくに話も出来ないような自失状態なんだけどね。奥さんが話進めてくれてなかったら補償もどうなってたやら。

いやまぁ、田舎の足として重要だから問答無用で返上はナンセンスってのは分からんでもない。アカンのはハインリッヒの法則と同じで軽微な物損事故を何度も起こしておきながらスルーしてるヤツ。コレをちゃんと管理出来る様になれば重大事故は多分激減するはずなんだけど、そう云うのに限って身内も警察も扱い雑だからなぁ……

ツッコミどころ多過ぎてビックリだわwよくこれ記事にしたな

お前は車のじゃなくて医師免許返納しろ

和田秀樹がそう言うのなら返納した方が良いな。免許更新時等の能力テスト次第ではあるんだろうけど、やはり安全を考えるなら高齢者は事故を起こす前に、可能なら自主的に返納した方が良い

現実が直視できない無知蒙昧が記事を書くとは…文春も落ちるところまで落ちたな。

なんかこの人、的はずれなことしか言わないな。頭の介護が必要なようだ。

脳介護…(棒

要介護の防止策なら、車運転以外の策も有るのではと思いますが。

>85歳以上の死亡事故は10万人に11.4件でその18パーセントが人をはねる事故です。  データが嘘を付いてないのを屁理屈で誤魔化そうとしてるの笑っちゃうぜ!

で、ジジババ一匹の知能劣化を若干食い止めるために何人の若者を犠牲にするん?全てにおいて犯罪者とその家族が保証するってんでも嫌なのに

「全高齢者は免許返納すべき」ではなくて、認知機能や判断力が免許の想定水準を下回ってきた人は返納すべきという話でしょ。異常のない人も含めた全高齢者の事故率だけ引き合いに出しのは不適切。 そして認知機能の維持なら他人の命に関わらない形でリハビリしてもろて。

要介護リスクが増大するから返納をやめましょうって、事故を起こすことにより、余生を刑務所で過ごす、賠償金で老後の資金が枯渇、家族親族友人近所から避けられるなどのリスクは?第一、運転をしなくなって要介護になりやすくなるって、単純にその高齢者が何もしなくなるのが問題なだけ。精神科医としてするべきは運転をやめた後の人生への向き合い方の相談と助言では?

「全ての高齢者が事故を起こすなんて思うなよ」と言われましても、著者はどうして欲しいのでしょうか。そもそも免許返納は現在、強制でも義務でもないですし、それぞれご本人の意思で、大人の判断で行っているものですよね。

和田秀樹本人か家族が高齢者の運転で轢かれたとしても同じ主張を続けられますかね。

ボケ防止はそれだけに限らないってのに人の命や人の財産と天秤にかけるとか頭沸いてんのかよ、普通どっちのが重要視されるかなんて問われんでもわかるだろ

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