飲食店の「注意書き」に賛否両論!店の自由と差別の間で激論

飲食店の「注意書き」に賛否両論!店の自由と差別の間で激論

2024年7月、都内にある飲食店が掲示した『注意書き』に、賛否が巻き起こっています。

同月5日、同店はXに店の扉と思われる写真を投稿。そこには、入店する客に見えるよう、次のような言葉がつづられていました。

多様性とか寛容とかいろいろいわれている昨今ですが、嫌な思いをして働く気はないので、中国人、韓国人お断りします。

笑顔の絵文字や音符のマークを交えながら、書かれていたのは、一部の国の出身者の入店を拒否するメッセージでした。同店は、韓国人や中国人のほか、さまざまな国出身の人が多く住んでいる地域にあります。

同店の投稿は波紋を呼び、ネット上で批判の声が多数寄せられています。

・対象を広げて国籍で差別している。日本に暮らす、優しい中国人や韓国人がこの貼り紙を見たら、悲しい思いをするはず。

・外国人が多い地域に店を構えて、外国人の入店を断るのはおかしな話。

・問題を起こした人物を出入り禁止にすればよい。どうしてわざわざネットに発信するのだろう。

・このような意見を持った人が作る料理を、私は食べたくないな。

一方で、「いいと思う。『お客様は神様』の時代は過去で、今は店の自由で客を選ぶべき」「実際に何があったかも知らないのに、店を一方的に批判するのは違うと思う」など、飲食店を肯定する意見もありました。

問題行動をする客に対し、店側が文句をいえず泣き寝入りするのは健全でないといえます。

しかし、「中国人、韓国人お断りします」と特定の人種を拒絶する言葉は、読んだ人に強いインパクトを与える文章です。

特定の国の出身者に対し、入店やサービスの提供を拒否するような言動は、偏見や差別を助長しかねません。

日本に暮らしている外国人は、この騒動をどう見ているのでしょうか。筆者は、来日して10年ほど経つ、中国人の友人に意見を聞いてみました。

『注意書き』に対して、中国人はどう思う?

――今回のニュースを知っていたか。

もちろん。このニュースは中国のネットでも話題になっているから。

――『注意書き』の内容を見て、率直にどう思ったか。

店は店主のものだから、意見は尊重する。ただ、個人的には、中国人全体への偏見はよくないと思うな。

――日本に来て、「中国人だから」という理由で嫌な思いをしたことはあるか?

私はほとんどないかな。日本はいい人が多いと思っている。

中国人で日本人を嫌いな人もたくさんいるけど、それを上回るぐらい日本人を好きな人もたくさんいる。

日本人も同様に、中国人を嫌いな人もいれば、好きという人も多いんじゃないかな。

だから、今回のニュースが広まることで中国人や韓国人全体に悪い印象を抱く人が増えないでほしいなって思うよ。

中国人の友人は、「自分は日本が好きで、日本人とも仲よく暮らしている」と語っていました。

特定の国籍と個人の性格や言動を結び付けることはできません。

同店のメッセージはいきすぎた注意といえるかもしれませんが、それを見た第三者が特定の国籍の人全体を批判したり、悪い印象付けをしたりするのも偏った行為といえるのではないでしょうか。

偏見や差別を助長したり、無意識に助長されていたりしないか、一人ひとりが意識を高く持って行動することが、平和な世界への一歩といえるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

(出典FLASH)

(出典 news.nicovideo.jp)

この記事は、特定の国籍に対する入店拒否の注意書きを掲示した飲食店に対する賛否の声を取り上げています。この注意書きが巻き起こした議論についてコメントします。

まず、店側が中国人や韓国人の入店を拒否する理由として、「嫌な思いをして働く気はない」と述べていることは、特定の国籍の人々に対する強い偏見を感じさせます。これは、日本に暮らす多くの中国人や韓国人に対して非常に失礼であり、差別的な行為です。多くの批判が集まるのも理解できます。

一方で、「お客様は神様」という時代が過ぎ、店側も客を選ぶ自由があるとする意見も見られます。しかし、このような意見は、特定の個人ではなく、国籍全体を拒絶する行為を正当化することにはなりません。問題行動をする個人に対して適切に対処するべきであり、全体を一括りにすることは不適切です。

中国人や韓国人のマナーの問題について触れると、確かに一部の旅行者の行動が問題視されることがありますが、これは個人の問題であり、国籍全体に適用すべきではありません。旅行先でのマナーは重要ですが、それを理由に全ての人を差別することは正当化できません。

この記事に登場する中国人の友人の意見は非常に重要です。日本で暮らす中で、日本人との良好な関係を築いているということは、多くの中国人や韓国人が日本社会に適応し、貢献していることを示しています。このような偏見が広まることで、関係が悪化することは避けなければなりません。

総じて、特定の国籍を理由に入店拒否をする行為は、偏見や差別を助長するものであり、改善が必要です。互いに尊重し合い、公平な対応を心がけることで、多様な文化が共存する平和な社会を築くことができるでしょう。

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