ジャニーズ性加害問題当事者の会が解散、元代表・平本淳也と副代表・石丸志門が解散理由と今後の方針を語る
「ジャニーズ性加害問題当事者の会」平本淳也元代表、石丸志門副代表が3日、同会を今月7日をもって解散すると発表した。平本氏は今年1月末で代表を辞任、公式サイトも6月で閉じている。解散に至った意図を説明した。
報道各社に宛て、「この度、ジャニーズ性加害問題当事者の会を解散することをお知らせ申し上げます。昨年(2023年)6月に立ち上げ、7月から本格始動してから約1年2ヶ月という期間ではございますが、会として求めてきた性加害の『認定』と『謝罪』は昨年9月7日に催されたSMILE-UP.の記者会見にて勝ち得ることができました。この記念すべき9月7日をもって当会を解散と致します」と明らかにした。
「救済」「補償」についても「これまで500人程度が合意に至っている進捗状況を鑑みて、会として求めてきた大部分は達成できたかと認識しております」と言及。その上で「もっとも新旧のメンバーにおいては未だ補償に至らないケースもいくつかございますが、補償と救済に関しては個人の事情もあるため、それぞれの問題として会としては携わっておりません」と加えた。
「対象外」とされている人については、今後は団体や組織ではなく個人の活動として支援するという。「具体的にはこれまで通り、SMILE-UP.社への提言や代弁、代筆をはじめ、申告される方々へのサポート等を行いながら被害者たちからの相談を広く受けて参ります」とした。
そして「1年余りという時間は長くも苦しいことが多くございましたが、結果として得られた認定と謝罪、そして補償と救済(未決)に至っては事実として実績を残すことができました。これまでになかったメディアの攻勢が何より大きなバックアップになったことは否めません。ご協力やご支援を頂いた皆様方には深くお礼を申し上げます。しかし問題のすべてが片付いた訳ではございません。補償と救済もまだ道半ばです。元スタッフの性加害事件や誹謗中傷等の二次被害など着手した案件の未解決部分は多数残されている現況において、落ち着くことのない生活は恒久的に続くものと覚悟はしておりますので、今後にある新たなる問題提起を含めて、皆様方には引き続いて『ジャニーズ事件』を注視して頂きたく願います」とつづった。
この記事は、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の解散に関する重要な発表を伝えています。この会の解散は、昨年から続くジャニーズ性加害問題に対する社会的関心を高め、被害者の声を広く伝えるための一環として、一定の成果を収めたことを反映しています。平本淳也元代表と石丸志門副代表が説明したように、性加害の「認定」と「謝罪」が達成されたことは大きな一歩であり、約500人の被害者が救済や補償に合意している点も注目に値します。
しかし、全ての問題が解決されたわけではなく、補償を受けていない被害者も存在することから、今後も個別のサポートが必要です。また、二次被害や未解決の性加害事件に対しても継続的な注視が求められます。会の解散は終着点ではなく、むしろ新たな問題提起へのスタートラインであると考えられ、社会全体でこの問題に対する関心を持ち続けることが重要です。
この発表は、被害者の権利保護や公正な対応を求める活動が続くことを示しており、引き続き、被害者の声が尊重され、必要な支援が提供されることを期待します。