〈ミタパン フジ退社へ〉部長が“隠蔽工作” フジ女子アナ7人“美容室ステマ” 変わらぬテレビ局の隠蔽体質!

〈ミタパン フジ退社へ〉「三田さんもやっている」フジが激震した女子アナ7人の“美容室ステマ写真” から続く

 1月28日、“ミタパン”の愛称で親しまれていたフジテレビの三田友梨佳アナウンサー(35)が退社することが発表された。フジテレビに3月まで在籍するものの、情報番組『Mr.サンデー』は明日日曜日の放送をもって卒業する予定だという。

 長年ニュースの顔としてフジの看板を背負っていた三田アナ。しかし過去には、女子アナ“集団ステマ疑惑”への関与が報じられるなど、“お騒がせ”な一面も見せていた。三田アナの素顔に迫った「週刊文春」の記事を再公開する(初出:週刊文春 2021年4月22日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)。

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女子アナの美容室ステマを部長は“隠蔽”

 美容室ステマ事件の全容を把握した野島卓(たかし)部長は4月初旬、該当する女子アナたちに一通のメールを送っている。

「内容は、店側に彼女たちのインスタの写真を削除するようにお願いし、その代わりにギフトカードを渡したいというものでした。これまで無料で受けたサービスに対する支払いも申し出たが、店側に断られたと。それで社内協議の結果、申し出た回数に応じたお金を出してもらい、10万円のギフトカードを購入して渡すことにして、該当者に早く持ってくるように命じています」(別のフジ関係者)

 なんと野島部長は事件の“隠蔽工作”に動き始めたのだ。さらにこんな内容も。

「社員就業規則や社会通念上、許されるものではないと認めた上で、話が広まらないように急いで“火消し”をしているので、決して他部署に口外しないようにと通達している。実際、このメールから数日後、野島さんは美容室Aを訪れており、周りに『解決した』と話していたそうです」(同前)

 では、美容室Aの代表に話を聞こう。彼は一連の顛末についてこう明かした。

「それが今の時代っちゃ時代じゃないですか。SNS時代にお店に来たら、そういう宣伝をこっちもさせてもらったりとか。全部無料で施術したわけではないので、“特別価格”っていう金額の書き方にしてもらえたら嬉しいんですけど」

 野島部長が店に来て、正規の料金を払わせて欲しいと申し出たかと聞くと、

「わざわざお店に来ていただいて、(お金を返すと)言ってきたんですけど、こっちも写真を上げさせていただいたりとかしてますし、僕はそんなの受け取れないですって。口止め料でもなんでもなく、お金が欲しくてやったわけじゃないですから。お互い“ウィンウィン”でやらせていただいてたんで」と答えた。

直撃に三田アナは何と答えるか

 では、今回の件はどこが問題となるのか。そもそもステマとは、「消費者に宣伝と気づかれないようにされる宣伝行為」のこと。例えばグルメサイトで第三者を装い、自分の店に高評価の書き込みをすることや、芸能人などに報酬を支払い、SNS等で商品やサービスを推奨してもらいながら、広告であることを隠しているケースなどが挙げられる。

 大々的な問題になったのは12年の「ペニーオークション詐欺」だ。高額にならないと落札できない仕組みなのに、複数の芸能人が低額で落札したことをブログに投稿。入札者から手数料を取りながら、芸能人に謝礼を支払っていたことが判明し、タレントの小森純やほしのあきは謝罪。その後、芸能界から姿を消した。

 鮫島法律事務所の鮫島千尋弁護士はこう指摘する。

「仮に、女性アナウンサーたちが無料や特別価格でサービスを提供された対価として店側のSNSに登場していたのであれば、それは広告と明示しない形の広告、いわゆるステマに該当する可能性があるでしょう。今回のようなステマが横行してしまうと、無関係の善意の投稿までもがステマと疑われたりして、広告業界全体への波及的な悪影響も生じかねません」

 4月11日の夕方、出勤のため自宅マンションを出てきた三田を直撃した。

――アナウンス室で起きたステマ問題に心当たりは?

「ごめんなさい。私聞いてないです」

――野島部長に三田さんも呼ばれている。

「それは、ちょうど面接がある時期なので」

――三田さんも美容室に無料で通われていて広告塔になっていると、後輩たちが報告している。

「Bという美容室に中学生のころから通っていて、広告塔になってるとかは……」

――宮根さんから紹介された「C」にも。

「あ、はい! お世話になっています。えーと、そちらは1年に1、2回」

――三田さんは、ステマとかサクラのようなことは。

「私は意図的に何か行なった意識はないんですけど、もし周りからそういう風に見えてしまっていたことがあったのでしたら、う〜ん、本当に申し訳ないです」

 深々とお辞儀をしながら、足早に駅に向かった三田。直撃後、「C」のHPから彼女の写真は削除された。

久慈アナは「1回だけしか行ってない」

 同日、仕事を終えて帰宅する久慈暁子アナにも話を聞いた。

――美容室Aには。

「私は1回だけしか行ってない……」

――ジムのほうにも無料で行っている。

「……(小さく肯く)」

――三田さんがやっているのに、自分たちだけ怒られるのは納得がいかない。

「……(じっと見つめる)」

――言えないでしょうけど。

「はい(笑)」

 翌日、野島部長に電話で直撃。ステマ問題の詳細を説明し、火消しに奔走しているかを聞くと、沈黙の末、声を振り絞るように言った。

「一個人の意見は言えません。広報を通してください」

 フジテレビ広報に問い合わせると、こう回答した。

「事実関係の詳細については現在確認中ですが、いわゆるステルスマーケティングに該当する行為はないと考えております。また、美容室等に対して、本件についての口止めを依頼した事実はございません。就業規則に抵触する行為が判明した場合には、適切に対処して参りたいと考えています」

 タダより高いものはない。その事実を女子アナたちは体験取材したことになった。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年4月22日号)

三田が通う美容院のインスタより

(出典 news.nicovideo.jp)

とにかく自分に甘いテレビ局の隠蔽体質

𠮷川晃司

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