声優・田中敦子さん逝去…山寺宏一さんら声優陣の追悼コメント&『攻殻機動隊』公式の感謝メッセージ
声優の田中敦子さんが、令和6年8月20日に病気により永眠したことが、息子である声優・田中光さんから発表された。61歳だった。声優仲間や出演作の公式X(旧Twitter)、関係者から数多の追悼の声が集まっている。
田中さんは、群馬県出身、マウスプロモーション所属の声優。会社員時代を経て、1990年代よりアニメ作品に出演し、『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子、『Fate/stay night』キャスターなど多くの人気作で活躍した。
20日19時過ぎ、新人声優・田中光さんから「いつもお世話になっている皆様へ」とXを投稿。「令和6年8月20日、私の実母であります声優 田中敦子が永眠いたしました。田中敦子を愛してくださったファンの皆様、生前お世話になりました業界関係者の皆様、本人に代わりまして深謝いたします」。また、敦子さんの死因等に関しては「本人の意向により病名は伏せさせていただきます」とし、約1年に及ぶ闘病生活だったことを明かした。「真面目で凛々しく、ちょっぴりお茶目な、田中敦子らしい人生だったように思います。こんなに自慢の母を持つことができ、本当に幸せです」と思いも綴っている。
■声優界からも相次ぐ悲しみの声
この報告を受け、声優界から追悼の声が多く寄せられている。『攻殻機動隊』で共演した山寺宏一は「もう『少佐』と呼べないんだね」と語り、「10日前、直接話せて嬉しかった」とつい最近の出来事について投稿した。
同じく、山口勝平も共演作『ビーストウォーズ』『デストロイ オール ヒューマンズ!』で抱いた印象について語っている。
また日高(はしごだか)のり子は、最後に仕事をしたのは「2人で高校生を演じた時」と思い出を振り返っていた。朴璐美も、自身のデビュー作『ブレンパワード』から続いた共演について思いを綴っている。
梶裕貴は『攻殻機動隊』草薙素子で抱いた印象と、共演した際の人柄についてコメント。続いて中田譲治、井上和彦、武内駿輔、かないみか、緒方恵美、森川智之、森田成一、細谷佳正、水島裕、代永翼、佐藤拓也など数々の声優が田中さんの魅力について語っている。
■田中敦子さんと関わりが深かった作品公式Xも追悼
田中さんが出演した作品の公式Xも、追悼の声を寄せている。代表作でもある『攻殻機動隊』シリーズアカウントは、「唯一無二のキャラクターである“少佐”を、静謐で力強い魅力にあふれた存在感で演じられました」と綴った。
大魔法使い・フランメ役を演じた『葬送のフリーレン』、花御役で出演した『呪術廻戦』公式Xも田中さんの演技力に御礼を伝えている。
また、田中さんは『名探偵コナン』でメアリー・世良や萩原千速、『ルパン三世』シリーズなど数多くのトムス・エンタテインメント作品にも出演している。
『アイドルマスター シンデレラガールズ』や、『NARUTO-ナルト- 疾風伝』を手掛けるぴえろも追悼の意を表した。
また『勇気爆発バーンブレイバーン』監督を務めた大張正己、『黒執事』原作者の枢やなは、自身のXにて収録についての思いを語っている。
そのほか、田中さんが出演されたゲーム公式Xや作品関係者など、SNSは悲しみにあふれる追悼の声が相次いでいる。
田中敦子さんの訃報は、多くのファンや業界関係者にとって大きな衝撃であり、深い悲しみをもたらしました。彼女の声優としてのキャリアは、多くの人々に影響を与え、その演技力と存在感は唯一無二のものでした。彼女が演じたキャラクターたちは、今後も多くの人々の記憶に残り続けるでしょう。
また、息子である田中光さんが彼女の最後の時を支え、その思いを言葉にしたことは、田中敦子さんが家族にとってもファンにとってもどれほど大切な存在であったかを感じさせます。声優仲間たちからの温かい追悼の言葉は、彼女が愛され、尊敬されていた証拠です。
彼女の業績と人柄は、これからも多くの人々に語り継がれることでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
<このニュースへのネットの反応>
日高(はしごだか)のり子 ←そんな声優聞いたことないわ。日髙(ひだか)のり子さんはよく知ってるけど。
61歳・・・早すぎる。フランメ役、どうするんだろう。2期待ってる人多いと思うんだけど。似た声の人を起用するのかな。