声優・小原乃梨子さんのお別れ会が厳かに開催 少年役から大人の女性役まで幅広く活躍に別れの声
7月12日に亡くなった声優・小原乃梨子さん(享年88)のお別れ会が30日、都内で開かれた。ファンや関係者が集まって、さまざまな人気キャラクターの声優を務めた小原さんの功績をたたえ、遺徳を偲んだ。
黙祷が捧げられた後には、生前の功績を称えた映像を上映。小原さんが声を務めた『未来少年コナン』のコナン、『ヤッターマン』のドロンジョ、『ドラえもん』の野比のび太など、在りし日の声が映像と共に紹介された。
発起人代表で長男の戸部敦夫があいさつに立ち、「母親としての小原乃梨子は私にとって、それ以上でもそれ以外の存在でもありませんが、声優の小原乃梨子としては、お仕事仲間、小原の仕事を通していろんな作品を受け取っていただいた皆さんのほうが、小原乃梨子の子としての思いがあるのではないでしょうか」と声優として多くの人に愛された小原さんを慕って集まった人々に謝意を述べた。
日本アニメーション代表取締役社長の石川和子氏は、やさしい人柄に思いを馳せ、「いつもいつもアフレコの現場を温かく包みこんでくださいました。小原さんとお仕事できましたことは本当に幸せで、かけがえのない宝物」とし、「お疲れ様でございました。どうぞごゆっくりお休みください。ありがとうございました」とお別れの言葉を述べた。
81プロデュース代表取締役社長の南沢道義氏は闘病生活を過ごす小原さんの見舞いに行った時のことを振り返り、「やさしく微笑みかけてくれた、逆にはげまされた。新米マネージャーとして、40数年前に出会ったあの頃のままだった」と懐かしんだ。「特に男の子のキャラや妖艶な美女などの役柄は他の追随を許さないほど天才的でした」と賞賛。また、ドラえもんの声優・大山のぶ代さんが9月29日に亡くなったことにも触れ「なんという巡り合わせなのでしょう。ドラえもんとのび太はどこまでも仲良しで、今は天国で、藤子・F・不二雄先生と再会し語り合っているでしょう」と語った。
小原さんが好きだったバラを中心に2500本の花々で赤やピンクに彩られた祭壇には、優しく微笑む小原さんの写真。囲むように小原さんの代表的なキャラクター『未来少年コナン』のコナンや、『ドラえもん』の野比のび太、『ヤッターマン』のドロンジョのパネルが飾られた。また、別会場には著書『声に恋して 声優』や小原さんが使用した『未来少年コナン』の第1話台本などが展示された。
お別れ会は戸部氏を代表、南沢氏を共同代表、石川氏、伊藤響氏(タツノコプロ代表取締役社長)、梅澤道彦氏(シンエイ動画代表取締役社長)、佐藤敏夫氏(音響監督)、笹川ひろし氏(アニメーション監督)を発起人として開かれた。関係者向けのお別れ会には約250人が参列。先立って行われた一般の人たちを対象としたお別れ会には、約100人のファンが集まり、小原さんを偲んだ。
声優・小原乃梨さんのお別れ会に関する記事を読んで、深い感動とともに日本のアニメ界における彼女の影響力を感じました。小原さんは『未来少年コナン』のコナンや『ヤッターマン』のドロンジョ、 『ドラえもん』の野比のび太といった名キャラクターたちに命を吹き込まれ、数世代にわたって愛され続けてきました。を与え続けたのです。
息子の戸部敦夫さんの挨拶は、彼女の声優としての顔と母としての顔の違いを感じさせるもので、多くのファンや業界関係者が小原さんの声深い愛情と当たり前を持っていたこと声優仲間や業界関係者が集まって、小原さんの温かい人柄やプロフェッショナリズムを偲んだ言葉からも、小原さんの視界や周囲の人々に対してしっかり励みとなる存在であったかがそばえます。
特に、大山のぶ代さんとともに天国で藤子・F・不二雄先生と再会しているのでは、という南沢道義さんの言葉は心に響きます。 ドラえもんとともに過ごした一年月、そしてキャラクターの絆は、小原さんにとても特別なものだったのでしょう。